転職を成功させるために大切なこととして、「退職する前に転職活動をすること」という譲れない成功のルールがある。転職活動に集中するために仕事をやめてしまう人がいるが、それは危険な行為だ。退職すれば一時的に無職になり収入がゼロになる。自己都合で退職した場合、3か月は失業給付金を受け取れない。前職で貯めた貯金がどんどん減って行く中で、冷静に転職活動ができるだろうか。特に退職の理由が「現在の職場で働きたくない」という人は、衝動的に会社を辞めてしまいがちなので注意が必要だ。現在の仕事を続けることで金銭面での心配がなくなり、余裕を持って転職活動をすることができる。仮に転職活動が上手くいかなくても、今の仕事を続ければ経済的に困ることはないだろう。
なお、もし転職先が見つかる前に仕事を辞めてしまい、収入面が厳しくなってきた場合は、一度割り切って他の仕事をしてみるのもよいかもしれない。とにかく仕事につくことで収入面での不安がなくなり、余裕を持って転職活動ができる。それにもしかしたらその仕事が自分にとっての天職になるかもしれない。他の仕事を探すときは、有効求人倍率に注目すると転職しやすい業界がわかるのでおすすめだ。
また転職を成功させる人は「転職先の条件に優先順位を付けている」という共通点がある。例えば「IT業界で働きたい」と思って転職活動を始めたのに、現在の業界の企業から「高収入」を約束されてヘッドハンティングされたらどうなるだろう。転職前に転職先に求める条件を整理して、「業界」を最優先すると決めていたら、その誘いを断れるはずだ。しかし漠然と転職活動を始めていたら、誘いを断れないかもしれない。誘いを断れずにその企業に転職してしまえば、仕事が楽しくないとまた転職を考えてしまう可能性がある。そのため転職先を探す前に、自分は転職先に何を求めるのか、いくつか書き出し、それに優先順位をつけることが大切だ。